お知らせ 保育士について

保育士

保育士とは、乳児から小学校就学までの幼児を保育する仕事。保育士と聞くと、子どもたちを預かり、お世話をするというイメージがあると思いますが、実際の仕事はどのようなものなのでしょうか?
保育士の仕事内容や仕事時間についてご紹介します。

保育士の仕事内容

保育士の仕事は、単純に子どもを預かって身の回りのお世話をするだけではありません。
保育士の役割とは、子どもたちの生活全般のお世話をしながら、心身の発達を促し、社会性を養うこと。そして、食事や睡眠、排せつ、清潔さ、衣類の着脱などの基本的な生活習慣を身につけさせることです。子どもの成長にとって重要な役割を担っているといえるでしょう。

保育士のやりがい・魅力

女性に人気の職業の1つである保育士ですが、さまざまな魅力・やりがいがあります。

【大好きな子どもの成長を間近で感じ取れる】

大きなやりがいとして、子どもの成長に関われることが挙げられます。大好きな子どもと一緒に過ごせる楽しさは、保育士の大きな魅力です。仕事が辛いときでも、「先生」と慕ってくれる子どもの愛らしい笑顔を見ると頑張れるという保育士も多いはずです。たくさんの子どもたちが日々成長していく姿を間近で見守り、関われる楽しさは、大きなやりがいです。初めて歩いたり、初めて言葉をしゃべったり、これまでできなかったことが一つ一つできるようになっていく子どもの成長を間近で感じることができます。小さな頃から見守ってきた子どもが成長して卒園を迎えたとき、いろいろな思い出がよみがえり深い感動を味わうでしょう。

【保護者と信頼関係を築くことができる】

また、保護者とのかかわりの中でやりがいを感じることもあります。保護者の中には、育児に関して様々な悩みを抱えている方もおり、保育士が相談を受けることも。保育士ならではの育児の知識・経験で、解決に導くことができるでしょう。そうして育児の悩みを抱える保護者の力になることができれば、保護者と信頼関係を築くことができます。保護者から頼りにしてもらい、それにこたえることによって感謝されたとき、保育士にとしてのやりがいを感じることができ、大きな魅力の一つといえます。

【雇用形態や活躍する場所がたくさんある】

他にも、雇用形態がさまざまであるという魅力があります。
家庭の事情や健康上の理由などで長時間の勤務が難しい場合、契約社員、派遣社員、パートという形で保育士を続けることが可能です。正規雇用以外の形態で働く場合は残業や休日出勤がかなり免除されますし、午前または午後だけ働くということもできます。正規の保育士に比べて補助的な仕事が多くなりますが、園によってはクラスの主要な仕事を任せてもらえることもあるでしょう。
また、保育士が活躍する現場は保育園だけにとどまりません。放課後児童福祉員、児童福祉施設でも保育士資格は重宝されますし、保育ママとしても資格を活かすことができます。活躍できる場所の多さも保育士の魅力です。

【何より、社会に貢献できる仕事】

保育士は、全国的に社会問題となっている待機児童問題の解消や、子を持つ共働き世帯に対する支援という面においても、大変に重要な役割を担っています。保育士がいなければ保育施設も安全に子どもを預かることができませんし、保育士がいるからこそ、共働きの世帯でも安心して仕事をすることができます。大変なこともありますが、だからこそ得られるやりがいや魅力がたくさんあります。保育士は、社会が必要としている存在であり、社会に貢献しているという誇りを持つことができる魅力的なお仕事なのです。

保育士の大変なことや辛いこと

【人間関係】

そんな魅力あふれる保育士ですが、ハードで大変な仕事でもあります。近年は男性の保育士も増えてきていますが、保育士の約9割は女性です。そのため、女性ならではの人間関係でのトラブルが起こることも。また、保護者の対応に悩まされる場合もあります。理不尽な要求やクレームを繰り返すモンスターペアレントの対応に追われ、悩みを抱えている保育士もいます。

【人材不足】

さらに、保育士は慢性的な人材不足の現状があります。保育所に入りたくても入れない「待機児童」は、都市部を中心に現在16,000人以上もおり(2019年4月現在)、今や社会問題に。そのため、保育士の仕事量の多さや長時間労働も大きな問題になっています。

【働き方改革により、改善傾向も】

しかし、2019年4月から「働き方改革関連法」が施行され、保育士業界にも様々な影響を与えています。一つは、「有給休暇取得の義務付け」です。これまで、有給休暇には取得についての義務はなく、人手不足の保育業界は有給休暇を取りにくいという傾向がありました。しかし、法改正により、年間10日間の有給休暇を付与される労働者を対象に、年5日の有給休暇の取得が義務付けられるようになったのです。これにより、確実に有給休暇を取得できるようになり、保育士にとってさらに働きやすい環境が整うことになるでしょう。

「残業時間の上限設定」も大きな影響を与えています。これまでは残業時間に上限はなく、人材不足の保育士業界では長時間の残業をする職員が多くいました。法改正にともない残業時間に上限が設けられ、特別な事情がない限り『月45時間/年360時間』という上限を超えての残業はできなくなりました。これにより、業務量の削減・業務効率化・残業時間の削減・ワークライフバランスの向上などが期待されています。

仕事量も多く、肉体的にも精神的にもハードな保育士ですが、近年の「働き方改革」によりその労働環境は変化しています。今後も保育士にとって働きやすい環境づくりは進んでいくでしょう。

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